【売約済】掛軸 心地覚心像 希品 (HP085)
- 作家-
- 時代-
- 全体縦184cm×横54.5cm
- 内寸縦92cm×横37cm
- 本紙絹本
- 状態-
- 箱箱有
- 価格売約済
こちらは、頂相(ちんぞう)と呼ばれる、禅僧の肖像画です。
禅宗では、弟子が一人前になると、印可(師が弟子に法を授けた証明)の証として師の肖像画を弟子に授ける習慣があり、日本では鎌倉時代以降、多く制作されました。
描かれている心地覚心(しんちかくしん 1207~1298)は、鎌倉時代、現在の長野県松本市生まれの臨済宗の僧侶です。
ちなみにこの作品自体は、南北朝~室町時代(15世紀前後)頃制作されたのではと推定されます。
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心地覚心の略歴です。
1225年に出家、得度。19歳(あるいは29歳)の時、東大寺で受戒(仏教に帰依する誓いを立てること)し、その後高野山で真言密教を学びます。1242年には京都・深草の極楽寺で道元(1200~1253)から受戒。1249年から宋に渡り、6年の間各地を歴遊、杭州の護国仁王寺の無門慧開(著作である禅の公案集「無門関」で有名)より印可されました。
1254年に帰国後、1258年には、和歌山県由良の西方寺(現在の興国寺)の開山になり、その後最期までここを中心に法を説きます。ちなみに覚心が宋から連れ帰った弟子たちの貢献により、ここが日本における尺八と醤油の発祥の地となりました。
また、覚心を普化宗(ふけしゅう)の日本における開祖とする説があります。これは禅宗の一派で、唐の普化が開祖。尺八を吹奏することを禅の修行とし、宗徒は虚無僧(こむそう)と称して全国を遍歴しました。江戸時代に栄えましたが、浪人がこの姿を隠れ蓑として復讐の徒となるなど弊害が生じ、天保年間の頃特権が剥脱、明治維新により廃宗されました。
覚心の諡(おくりな、死後の名称)は、法燈円明国師。
スタッフD
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