【売約済】掛軸<中村大三郎>立雛図 (HP219)
- 作家中村大三郎
- 時代大正・昭和
- 全体縦209cm×横48.5cm
- 内寸縦123cm×横36cm
- 本紙絹本
- 状態この作品の制作年から判断し、
状態はとても良いです。 - 箱共箱・二重箱
- 価格売約済
本紙中央に一対の立雛。
立雛図は数多く存在しますが、雛人形としては見たことが無い方も多いと思われます。
立雛とは、従者の人形やお道具類が一切ない、お雛さまとお内裏さまのみの親王飾で雛人形の原型です。
雛人形の起源は、奈良、平安時代ごろから桃の節句に行う行事「流し雛」で使われていた人形(ひとがた)です。
人形に自分の穢れや災いを移し、川や海に流してお祓いをする行事であったようです。
同時期、平安貴族女性の間で「雛遊(ひいなあそび)」が流行っていました。今でいうところの女の子のお人形遊びです。
その二つが融合してできたのが雛人形とも言われています。
初期の雛人形は紙などでつくられた簡素なものでしたが、室町時代には一対の雛人形となり、江戸時代中期~後期にかけて雛人形が爆発的に流行り始め、衣裳にも手が込み、豪華な雛人形へと進化しました。
こうして、もともと立ち姿であった雛人形は現在の座っている人形へと変わっていきました。三人官女や五人囃子といった従者の人形が作られたのもこの頃です。
つまるところ、立雛とは現在の座り雛の原型で有り、古くから存在していた歴史ある人形であると言えるのです。
改めて本作を見てみましょう。
こちらの立雛は金地に松や藤といった縁起の良い植物の文様が施されてた着物をまとっています。
表情はお世辞にも笑顔とは申せませんが、平安頃の貴族然とした雅さを感じさせます。
作品の制作は、大正・昭和頃と比較的新しいものですが、状態も非常に良い品です。
古き良き伝統と文化を感じさせてくれる逸品でございます。
スタッフC・K
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【中村大三郎】1898-1947
大正-昭和時代の日本画家。50歳。京都出身。西山翠嶂にまなぶ。大正7年「懺悔」で文展初入選,のち帝展で「静夜聞香」と「灯籠の大臣」が特選となる。美人画が多い。
(HP219) Hina Dolls by Nakamura Daizaburo
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