【売約済】掛軸<東郷平八郎>書「留取丹心照汗青」 東郷寺・長生遺墨集掲載(HP370)
- 作家東郷平八郎
- 時代明治・大正・昭和
- 全体縦204.5cm×横50.5cm
- 内寸縦123.5cm×横35.5cm
- 本紙絹本
- 状態この作品の制作年から判断し、
状態は平均的です。
シミがあります。
二重箱の蓋がありません。 - 付属品二重箱・極箱(小笠原長生)
- 価格売約済
こちらは東郷平八郎の書です。
書の内容は中国、南宋の官僚、軍人、文天祥の詩『過零丁洋』の一節です。
当時、南宋は台頭してきたモンゴル軍に追い詰められていました。
文天祥自身もモンゴル軍の捕虜となります。
南宋軍に降伏を勧めるように求められた際、この詩を送って断ったそうです。
辛苦遭逢起一經,(辛苦遭逢 一經より起こる)
干戈寥落四周星。(干戈落落たり 四周星)
山河破碎風飄絮,(山河破碎 風絮を漂わし)
身世浮沈雨打萍。(身世飄揺 雨萍を打つ)
惶恐灘頭説惶恐,(皇恐灘邊 皇恐を説き)
零丁洋裏歎零丁。(零丁洋裏 零丁を嘆く)
人生自古誰無死 (人生古より誰か死無からん)
留取丹心照汗青 (丹心を留取し汗青を照らさん)
『過零丁洋』より
現代語訳
苦労して聖人の書いた書物を読み、進士に及第して仕官し身をおこしたのであるが、国難にあって戦争に従って4年の歳月を送った。
山河はつぶされて風に従う柳の花が漂うように、自分の身も世の中を漂うて、まるで雨にうたれる浮き草のようである。
皇恐灘のあたりでは、国家滅亡の恐れを説き、零丁洋を渡っては、身の零丁を嘆くばかりである。
人生は昔から死なない者はないのであって、どうせ死ぬならばまごころを留めて歴史の上を照らしたいものである。
公益社団法人 関西吟詩文化協会 漢詩紹介より
http://www.kangin.or.jp/learning/text/chinese/k_B1_034.html
本作品はこの『過零丁洋』の結びの一節を取ったものです。
日露戦争、日清戦争。多くの戦場で戦艦を指揮した東郷提督。
戦場へと向かうにあたっての心構えだったのでしょうか。
スタッフC・K
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【東郷平八郎】1847-1934
海軍軍人・元帥・侯爵。鹿児島県生。名は実良。日清戦争に浪速艦長として活躍し、日露戦争では連合艦隊司令長官として日本海海戦を指揮する。東宮御学問所総裁。昭和9年(1934)歿、88才。
【小笠原長生】1867-1958
明治-昭和時代前期の軍人。慶応3年11月20日生まれ。小笠原長行の長男。海軍にはいり,日露戦争では軍令部参謀をつとめる。大正3年東宮御学問所幹事。7年中将にすすむ。のち宮中顧問官。「東郷元帥詳伝」「撃滅」「海戦日録」などをあらわした。昭和33年9月20日死去。90歳。海軍大学校卒。号は鳳凰・鉄桜・金波楼主人。
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