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【売約済】<初代龍村平蔵>名物裂帖 全69片(HP444)

  • 作家初代龍村平蔵
  • 時代明治・大正・昭和
  • 全体縦45.5cm×横24cm
  • 内寸-
  • 本紙絹本
  • 状態状態は標準的です。
    シミがあります。
  • 付属品箱有
  • 価格売約済

『名物裂(めいぶつぎれ)』とは、茶の湯を確立した千利休など、著名な茶人が名品と認めた茶器、「名物(めいぶつ)」の仕覆や袱紗に用いられた布のことをいいます。
多くの名物裂は鎌倉時代から江戸時代初期にかけて中国やインド、東南アジアから渡来した染織品の影響を強く受けています。
文様を生み出す手法によって、金襴(きんらん)、銀襴(ぎんらん)、緞子(どんす)、錦(にしき)など、約400種あり、愛好家や文様の名、名物の茶人の名などで利休緞子や鶏頭金襴などといった名がついたそうです。


そんな名物裂を研究、復元した人物がいました。
織物会の革新者、初代龍村平藏。彼は法隆寺や正倉院に伝わる名物裂を含む伝統的な織物を研究し、その復元の第一人者としての地位を確立しました。その名は伝統織物の研究者に継承され、4代目まで存在しています。


本作はそんな織物会の偉人、初代龍村平藏が復元せし数々の名物裂が一冊の本にまとまったものです。



明治9年、大阪の両替商平野屋に生まれた初代龍村平藏は幼いころから茶道、華道、俳諧・・・と多くの芸術文化に触れて過ごしました。中でも俳諧には突出した才能を示し、「雪葩(せっぱ)」の俳号で句を詠んでいました。

16歳の頃、実家の両替商が傾き始めたことを機に西陣にて呉服商の道へと歩み始めます。
織物の技術研究に没頭し、18歳で独立。高いレベルの図案を次々と生み出し、起用した若手デザイナーの中から、堂本印象などの近代を代表する芸術家を多数輩出しました。

ところが彼の織物は世に認められた途端に、同業者によって次々に模倣され始めます。
そこで、織物の原点に帰り、新たな創作の為に染織の歴史や、名物裂などの古代裂の研究に打ち込むようになりました。
研究の成果を注ぎこんだ作品は文豪、芥川龍之介に絶賛され、『織物美術』という言葉を確立させるに至ります。



改めて本作を見てみましょう。
69頁にわたって1枚1枚、名物裂が貼られ、各名物裂の名称が横に記載されています。
織物の美術品として、名物裂の貴重な資料として価値がある珍品と言えるでしょう。
織物芸術の原点を深く味わってみてください。

スタッフC・K


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【初代龍村平蔵】1876-1962
日本の染織研究家。名前は累代にわたって襲名されており、初代から4代まで存在する。各人とも、法隆寺、正倉院に伝わる古代裂など伝統的な織物の研究に尽力した。17才ごろ親達を説得して呉服の行商をはじめ、次いで西陣で仕入見習をし、繻子の営業を行った。明治38年、西陣に龍村製織所を設立、所謂龍村織物美術が発足した。以後、独自の織物技術を研究、高浪織、ゴブラン織、絞結織などの美術織物の創作を行い、また古代織物の研究や模造の類も製作した。


(HP444) Collection of Meibutsuretsu (Woven Fabrics) by Tatsumura Heizo I
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