掛軸＜田能村直入 江馬天江 板倉槐堂 山中信天翁 他＞画賛 6名合作 兄弟合作（HP1240）

• 作家田能村直入 江馬天江 板倉槐堂 山中信天翁 他
• 時代幕末・明治
• 全体縦187.5cm×横66cm
• 内寸縦135.5cm×横50.5cm
• 本紙絖本
• 状態時代を考慮して状態は標準的です。
  シミ、折れ、ヨレ、イタミ、表具にヤブレ、虫食い穴、裏面に修理跡があります。
  八双の裏面にガムテープの跡があり、接着剤のベタつきが残っております。
  箱破損
  軸先傷み
• 付属品箱有り
• 価格30,000円（税込）

【田能村直入】1814-1907
明治期の南画家。豊後国竹田(大分県竹田市)生まれ。本姓三宮,幼名松太のち伝太。9歳のとき,田能村竹田に入門し,南画と唐詩選を学ぶ。さらに国学,陽明学,武術などを幅広く修学,竹田にその才を愛され,田能村の姓を継いだ。竹田没後,南宗画で家を興し,堺,大坂に住む。以後名を小虎,号を直入とした。近代の南画は京都で継続的発展をみたが,直入はその明治期の中心的人物であった。

【江馬天江】1825-1901
幕末-明治時代の医師,儒者。文政8年11月3日生まれ。淡海槐堂の弟。江馬榴園の養子。緒方洪庵らに師事し,詩文を梁川星巌にまなぶ。明治2年太政官史官を辞職,京都で私塾をひらいた。明治34年3月8日死去。77歳。近江出身。本姓は下坂。名は聖欽。字は永弼。通称は俊吉。著作に「賞心贅録」など。

【板倉槐堂】1822-1879
坂田郡下坂中村・長浜市の医師下坂篁斎の子として生まれる。京都の薬種商・武田家に養子に入り、尊王攘夷派の志士として坂本龍馬、中岡慎太郎らと共に倒幕運動に奔走。龍馬が近江屋で暗殺されたとき部屋にあった寒椿と白梅図の掛軸は、槐堂が龍馬の誕生祝いに自ら描いたもの。龍馬と慎太郎の血飛沫を浴びたこの掛け軸は、国の重要文化財に指定されている。また、槐堂が鳩居堂七代目を撮影した写真は、京都最古の写真として文化財に指定。維新後は大津県参謀、宮内中録など官職に就くが、新政府と意見が合わず辞任。明治12年58歳で没。勤王の詩人・江馬天江は実弟。本姓:下坂氏。名:緝。字:敬天。号:槐堂（櫆堂）、重涂・頑山史。

【山中信天翁】1822-1885
幕末・維新の志士・詩人。三河生。名は献、字は子文、別号に静逸。篠崎小竹・斎藤拙堂に師事。詩文をよくし、また書画も巧みにする。国事に奔走し、梁川星巌・頼三樹三郎、梅田雲賓ら勤王の志士と交わり、国事に身を挺した。この頃に富岡鉄斎と知り合い生涯の友となる。安政の大獄では多くの同士を失ない、自らの身にも危険が及んだために難を逃れて修学院村に身を隠した。維新後は石巻県知事・登米県知事等を歴任。官を辞した後は京都嵐山に隠棲した。明治18年(1885)歿、64才。