芸術の秋・映画鑑賞

担当Kです。
 
さて、随分と涼しいと感じる日が増え、朝に至っては肌寒い。秋の到来。
食欲の秋、そして芸術の秋ですね。
 
芸術といっても多岐にわたりますが、コロナ禍では随分と制約がありますね。お勧めは、換気の心配が無いアウトドアですが、対策がしっかり取られた美術館や映画館も良いですね。
 
先日は、細田守監督「竜とそばかすの姫」を観てきました。異世界モノや仮想世界系が、アニメ界では流行りの様ですが、これもご多分に漏れずその類の作品です。
竜とそばかすの姫

(参照:オフィシャルホームページ

 
こういった、現実世界から離れたところに自身を置くという設定が流行るのは、世の中が不安定な時代だからこそなのかもしれません。アニメを観ているひと時だけでも、現実逃避を。といったところでしょうか。
 
「竜とそばかすの姫」ですが、結論から申し上げますと10点満点中、7点(完全なる主観)といったところです。映画評論家というわけでもなく、そもそも映画評論家とは?という感じですが、ただのアニメ好きの戯言にお付き合いください笑
 
以下、多少ネタバレがありますので、まだご覧になられてない方は読み飛ばしてください。
 
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ストーリーは、とある事故でPTSDの症状として歌を歌えなくなった少女が「歌」を通して立ち直るまでの紆余曲折を描いたものとなります。主人公の周りでの恋愛模様などもあるのは、学園青春物的な感じで、そういった甘酸っぱい系がお好きなら良いかなと。
 
肝心の主人公の恋愛に関しては、なんだか「どうしたいんです?」というのが正直な感想。着地点がモヤモヤするなんとも不完全燃焼な感じ。というか着地してないのか。。。恋愛を匂わせず、完全に切り離して描かれれば良いのにと思ってしまいます。
 
映像技術は、相変わらずデジタル技術全開駆使!もちろん綺麗でございます。最近は映像がキレイというのが当たり前になりすぎて「売り」にはあまりならないかもしれません。ですが、クライマックスのクジラのシーンは、一見の価値ありです。歌と世界観のマッチングが素晴らしい鳥肌モノのシーンではないかと思います。
 
この作品で、とにかく良いと個人的に思うのは、仮想世界の歌姫「ベル」こと中村佳穂さんの歌の素晴らしさですね。ささやくようなウィスパーボイスは、かすれる寸前のガラスのような繊細さがあり、ハイトーンでは力強くも透き通った透明感のある声へと変幻自在です。歌を歌う方であれば、ほとんどの人があの透き通った声に憧れるのではないでしょうか。
 
ストーリーは、あまりハマりませんでしたが、映像美とマッチしたこの「歌」を聞くだけでも見る価値はあると思います。ですので、ドルビー系のシアターで音が良い環境でご覧になられるのをお勧めします。
 
良くも悪くも「細田守」の作品であるので、これまでの作品が好きだと言うかたには、間違いない作品ですね。
 
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アニメ映画で近く公開されるお勧めは、以下2作品です。
 
・「ソードアートオンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア
・「攻殻機動隊4Kリマスター版
 
特に4Kリマスター版「攻殻機動隊」は、その世代でない方にも是非、ご覧いただきたい名作です。
 
音楽と映像の融合という意味では、「竜とそばかすの姫」にも通じるかもしれませんが、なんせ攻殻機動隊は、センスとカッコよさの塊なので、必見です!!!
攻殻機動隊4Kリマスター版

(参照:オフィシャルホームページ