縁のツイッター:かわいい掛軸たちのご紹介

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こんにちは!nyanです。
 
皆さん 縁のツイッターアカウント があることはご存知でしょうか?
 
そこで私は 【nyanセレクト】 と題しまして、かわいい・おもしろい掛軸をご紹介しています。
掛軸をたくさん見ていると、とってもかわいくてユニークな掛軸もあり、掛軸って古い・難しいというイメージを払拭して親しみを持っていただきたいと思いツイートしています。
 
今回はその中でも選りすぐりの掛軸たちをご紹介しますね~!
 
まずは梅雨の季節にぴったりな カエル の掛軸。
カエルの掛軸

(写真は掛軸の一部分です。こちら でご紹介)

 
意外と掛軸ではカエルが描かれていることも多く、どれもこれも可愛いです。
その中でもこちらのカエル達は抜群に可愛い!
雨が降ってきて嬉しいのか、楽しそうに笑ってる姿に癒されます~!
 
 
動物たちが擬人化 している掛軸も時々お目にかかれます。とってもユニークですね!
擬人化掛軸

(写真は掛軸の一部分です。こちら でご紹介)

 
こちらは鷺とカラスが相合傘をしているロマンチックな一場面。
この絵だけで色々とストーリーが浮かんできそうですね!
 
 
タヌキと布袋さん も可愛く描かれていることが多くオススメです。
タヌキと布袋

こちら でご紹介)

 
楽しく将棋をしている様子の掛軸で今にもおしゃべりが聞こえてきそうですよね!
勝負の行方も気になるところ。。
 
 
最後にツイートの中でも特に人気の ねこちゃん の掛軸です~!
パッと見て可愛い!となる猫もいれば、じわじわと愛着の枠ブサカワな猫もいて見ていて飽きないですよ。
ねこ

こちら でご紹介)

 
こちらは最近ツイートしたねこちゃんですが、なぜかしっぽが繋がれてしまってます…
がんばって踏ん張る姿は応援したくなりますね。
 
 
いかがでしたでしょうか?お気に入りが見つかりましたらとても嬉しいです。
 
他にもたくさん【nyanセレクト】をツイートしていますので、ぜひ こちら から 縁のツイッターアカウント<掛軸と骨董の縁-EN-> をフォローしてみてくださいね!

古美術品・掛軸を楽しむ – 榊莫山先生の書 “樹”

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お久ぶりです。バイヤ-のnomoriです。
 
早速ですが、皆様は古美術をどのように楽しまれていますか?
 
掛軸の場合は、円山派、狩野派、浮世絵師、書家、近代画家などなど、沢山の画家の作品がありますが、掛軸に関してそういったことを知らない人が増えています。
 
その理由の一つは、もちろん、床の間がある家が少なくなり掛軸を飾って楽しむ人が減少している事でしょう。それ以外の理由も色々あるでしょうが、そもそもどのように楽しんだらいいのかわからない人も多いと思います。
 
今は、私も少し知識が身に付いてきて、好きな画家の作品が増えていますが、最初はあまり知識もなく、画家もあまり知らなかったので、見た目がかわいい、面白い、画風が好き、小品で家に飾りやすそう、などの理由で、好きな画家や作品を増やしていきました。
 
その頃に、自分の息子の名前を書いた作品があることを知り、その画家に興味を持った のを今でも覚えています。先日、その作品が手に入ったので紹介したいと思います。
榊莫山01
榊莫山02
榊莫山(さかき ばくざん)先生 の書「 」です。
「樹(じゅ)」と読み、樹木の持つ生命力、自然のいのちの豊かさ、貴さを表現した作品 です。
 
榊莫山先生は、三重県生まれの書家・作家です。「バクザン先生」の愛称で知られ、前衛的な書画と、作品のイメージ通りの飄々とした印象で、宝酒造の「よかいち」のテレビCMをきっかけにバラエティ番組などにも多数出演されていました。
 
この作品を見ると、樹木の持つ生命力を感じましたし、自分の子どもにも、大木のように強く大きく育ってほしいと思い「樹(いつき)」と名付けたので、子どもと同じ名前のこの作品を見ると、感慨深いものがあります。
 
因みに、家庭の事情(妻に止められ)で、今回、私は購入を断念しましたが(笑)素晴らしい作品です。ただいま こちら で販売中。興味のある方はご一考いただけると幸いです。
 
最初に述べた通り、古美術品の楽しみ方は自由だと思いますし、無数にあります。
 
古美術品には、敷居が高いイメージがありますが、最初は私みたいに、自分と関わりのある書や作品 を見たり、かわいい、面白い、飾りやすいと思う作品 を購入したり調べたりする事で、古美術品を好きになる方法もあると思います。
 
これから古美術品を楽しむ方がもっと増えてほしいと思いますし、皆様それぞれの楽しみ方を是非聞いてみたいです。また新しい楽しみ方や私の好きな作品などあれば、こちらのブログでも、紹介していきますね!

冬めいてきました…お正月向け掛物紹介

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こんにちは!担当のNです。
 
2020年もあと1ヶ月少々となり、今年もあっという間だったなーと感じる今日この頃。
年々早く感じるようになるで〜とよく言われたもんですが、最近になってしみじみと感じてきております。
 
今回は、新しい年に掛けたい お正月シーズンに向いた掛物 をいくつかご紹介していきます。
 
まずは忘れちゃいけない、2021年の干支「丑年」の からです。
牛図

(弊社取扱品)

一生懸命によく働く姿は誠実さを表し、縁起のよい動物とされています。
また丑年は「我慢」や「発展の前触れ」とも言われていますね。
 
今年もよく我慢したけど…と感じる激動の1年でしたが、更なる飛躍ができるようにと願いを込めましょう。
 
 
続きまして 鏡餅 の図。
鏡餅図

(弊社取扱品:都路華香作 鏡餅図 こちら にて)

 
鏡餅の図は、新年の豊作を祈願し、新しい門出を祝う意味で飾られます。
 
 
そして、2点ご覧頂きましょう。
高砂・蓬莱山図

(弊社取扱品:土佐光清作 高砂・蓬莱山図 こちら にて)

 
海辺双鶴・老松図

(弊社取扱品:上田耕甫作 海辺双鶴・老松図 こちら にて)

 
これらには、同じような意味合いが込められています。
 
高砂 は、能の演目のひとつ。老夫婦の姿で、夫婦愛と長寿祈願の意味合いが。また 蓬莱山 は仙人の住む不老不死の仙境とされます。双鶴 は夫婦で、仲睦まじい姿が夫婦円満を象徴しています。年中青々としている松。老松 は長寿と健康の象徴です。
 
このように、とてもおめでたい図柄で、お正月以外にも結婚や新築祝いなど、様々な慶祝の場で掛けられます。
 
 
最後に 天神様 の図。天神様とは、有名な菅原道真公ですね。
怒り天神図

(弊社取扱品:怒り天神図 こちら にて)

 
学問の神様として人々の信仰を集め、京都・北野天満宮には天満天神として祀られています。元旦から1月25日まで天神様の日として、子供の健康や健康、学業成就を願い掛けます。
 
ちなみに、この険しい表情をする道真の図は「怒り天神」と呼ばれますが、これは、大宰府に左遷されて亡くなった道真の怨霊により天変地異が発生したと考えた中世の人々が、彼の怒りを表現した肖像を作り崇めることで、天下の安寧を願ったことによります。後に、道真の生前の功績から、学問の神となります。
 
 
いかがでしたでしょうか?これらの他にも、旭日、七福神、赤富士、一富士二鷹三茄子 などは、お正月に相応しい縁起の良い画題です。掛物1つでお部屋のイメージが大きく変わりますので、新春に向けておめでたい画題の掛物を探してみてはいかがでしょうか。
 
弊社ホームページ (こちら) や、ヤフオクID (こちら) にて、様々な図柄の掛物を数多く取り扱っております。ぜひご覧くださいませ。

掛軸紹介 <橋本関雪> 秋山吟客図

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橋本関雪

【掛軸紹介】
秋山吟客図
<橋本関雪>
《表具》 長さ 214㎝ 横幅 42㎝
《本紙》 長さ 151㎝ 横幅 30㎝
 
◆共箱(白沙村荘主人自稿)
 
橋本関雪 秋山吟客図
 
山景のオレンジ色と、人物の鮮やかな朱色が映えるこの作品は、なんとも詩的な感じを受けます。
 
写生より写意、外形より内面や精神を重視しようとする<橋本関雪>の芸術の根底テーマは、こうした南画作品をきっかけに色濃くあらわれていったように思えてなりません。
 
 
南画とは、中国の高級官僚が知的修練のひとつとして余技に描いた絵画(文人画)のことをいいます。
「写実」よりも、描き手の内面や想念を描き出す「写意」を本質とする南画は、詩文を伴うことも多く、関雪も前半期の作品には自作の詩が書きこまれているものがみられます。
 
 
本作は、人物の表情から読み取れるものを自身の内面に照らし合わせ、存分に精神世界を味わえる作品ではないでしょうか。
シンプルな作風であればあるほどその自由度は高く、どんな境遇にある人にも寄り添ってくれることでしょう。
 
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【橋本関雪】1883-1945
明治16年、兵庫県生まれ。本名は関一。
片岡公曠に師事、竹内栖鳳に入門。
文展で連続特選となり、大正8年の第1回帝展から審査員。
中国や日本の古画を研究し、特に動物画に格調ある画風を確立した。
帝室技芸員、芸術院会員。
昭和20年2月26日死去。63歳。
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関雪は12歳で四条派の片岡公曠に師事、20歳で竹内栖鳳に入門し、四条派の画技を習得し、天分を大きく伸ばしました。
栖鳳がヨーロッパ旅行で得た見聞を描いた作品を、展覧会で目にしたことがきっかけで入門を思い立ったと伝えられています。
 
父、海関は明石藩の儒者で、兵庫県師範学校や神戸中学校の教諭を務めた人でした。
漢学・漢詩の塾を開き、多くの人材を育てた海関のもとへは、中国の政治家や学者が出入りするという環境で育ちました。
父からの薫陶を得て、中国の古典・歴史・文学といった深い教養に根ざした関雪の初期の作風は、四条派の熟達した技法を駆使して中国古典の世界をテーマとして描く、いわば和技漢才という独自の世界観を生み出し、高い評価を受けました。
 
大正10年、38歳の時に長男を伴ってのヨーロッパ旅行は8ヶ月にもわたりました。
フランス・イタリア・ドイツ・オランダ・イギリス等欧州各地でみた西洋美術は、その後の絵画観に大きな影響を与えたようです。
帰国して間もなく、写生のため中国へも渡りました。
 
この頃から関雪の南画制作がさかんに行われるようになったと思われています。
東洋と西洋のさまざまな画風・表現に触れて、関雪は「僕の行く可き途は南画より他にない。」という境地に至ったことが、自著からもうかがえます。
四条派~南画~動物画と画風を変えた関雪の中期にあたる時期は、「新南画の時代」として位置づけられています。
 
清代最後の文人とも、中国近代で最も優れた芸術家ともいわれる呉昌碩や、書画家としても一流で篆刻家でもある銭痩鉄との交流は、彼の生涯に多大なる影響を及ぼしたに違いありません。
人生において60回も中国を訪れた関雪の、南画や中国文化に対する愛着には、並々ならぬものがあったようです。
 
 
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
橋本関雪 秋山吟客図
 
 
こちらの掛軸は、弊社9階ギャラリー「美想空 EN art gallery & space」にて販売中です。ぜひ、本物をお近くでご覧ください。
 
「心斎橋 暮らしのこっとう」 掛軸展示販売コーナー
美想空 EN art gallery & space
大阪市中央区南船場4-8-6 渕上ビル9F (株式会社縁)
 
ギャラリーは現在、ご予約制となっております。お気軽に下記までご連絡ください。
【予約制オープン】月~金曜 13:00-17:00
TEL:0120-261-540 Mail:info@art-en.jp
SNS:@kurashinokotto へダイレクトメール

掛軸紹介 <菅楯彦> 撞木橋図

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【掛軸紹介】
撞木橋図
<菅楯彦>
《表具》 長さ 188㎝ 横幅 47㎝
《本紙》 長さ 124㎝ 横幅 35.5㎝
 
◆共箱(二重箱) 外寸 長さ 58㎝ 横幅 10㎝ 奥行 9.5㎝
 
◆封筒に入った菅真人(菅楯彦の甥)の手紙付き
 
菅楯彦 撞木橋図
 
とても勉強熱心だった<菅楯彦>。
漢学・国学・仏教美術史・宗教史を学び、その豊富な知識から
一時大阪陸軍地方幼年学校の美術と歴史の先生をしていたようです。
師について有識故実を学んだ彼の講義は、さぞおもしろかったに違いありません。
 
彼の好奇心は多岐に渡り、この頃に松原三五郎に洋画も学んだとか。
フランスでの美術展に出品した「春宵宜行」(現在ポンピドゥーセンターに収蔵)は高く評価され、
フランス政府買い上げとなりました。
 
 
歴史画を描くときの作風とはちょっと趣が違うこの絵は、なんとなく洋画のような雰囲気を醸しだしていますね。
どんな作風も自分のものにしてしまえる巧者、楯彦のまた違った一面を見ることができる作品です。
 
 
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【菅楯彦】1878-1963
明治11年、日本画家菅盛南の長男として鳥取に生まれる。
本名は藤太郎。幼いころ父とともに大阪に移住。
11歳の時に父が病に倒れ、学校を中退し、「盛虎」と号して絵筆で一家の生計を支えた。
特定の師につくことなく独学で四条派、狩野派、土佐派、浮世絵などを模写研究し、
独自のスタイルを確立。
浪花の風俗を愛し、自らを「浪花御民(なにわみたみ)」と称し、
はんなりとした情緒ある作風が特長。
「最も大阪らしい画家」と呼ばれ、今なお多くのファンが存在する。
晩年には日本画家として初の日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。
昭和37年には初の大阪名誉市民に選ばれた。
昭和38年、85歳で死去。
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こちらは「心斎橋 暮らしのこっとう」 掛軸展示販売コーナーにて、販売中です。ぜひ、本物をお近くでご覧ください。
 
「心斎橋 暮らしのこっとう」
美想空 EN art gallery & space
大阪市中央区南船場4-8-6 渕上ビル9F (株式会社縁)
 
ギャラリーは現在、ご予約制となっております。お気軽に下記までご連絡ください。
【予約制オープン】月~金曜 13:00-17:00
TEL:0120-261-540 Mail:info@art-en.jp
SNS:@kurashinokotto へダイレクトメール
 
 
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図
菅楯彦 撞木橋図