古美術品・掛軸を楽しむ – 榊莫山先生の書 “樹”

お久ぶりです。バイヤ-のnomoriです。
 
早速ですが、皆様は古美術をどのように楽しまれていますか?
 
掛軸の場合は、円山派、狩野派、浮世絵師、書家、近代画家などなど、沢山の画家の作品がありますが、掛軸に関してそういったことを知らない人が増えています。
 
その理由の一つは、もちろん、床の間がある家が少なくなり掛軸を飾って楽しむ人が減少している事でしょう。それ以外の理由も色々あるでしょうが、そもそもどのように楽しんだらいいのかわからない人も多いと思います。
 
今は、私も少し知識が身に付いてきて、好きな画家の作品が増えていますが、最初はあまり知識もなく、画家もあまり知らなかったので、見た目がかわいい、面白い、画風が好き、小品で家に飾りやすそう、などの理由で、好きな画家や作品を増やしていきました。
 
その頃に、自分の息子の名前を書いた作品があることを知り、その画家に興味を持った のを今でも覚えています。先日、その作品が手に入ったので紹介したいと思います。
榊莫山01
榊莫山02
榊莫山(さかき ばくざん)先生 の書「 」です。
「樹(じゅ)」と読み、樹木の持つ生命力、自然のいのちの豊かさ、貴さを表現した作品 です。
 
榊莫山先生は、三重県生まれの書家・作家です。「バクザン先生」の愛称で知られ、前衛的な書画と、作品のイメージ通りの飄々とした印象で、宝酒造の「よかいち」のテレビCMをきっかけにバラエティ番組などにも多数出演されていました。
 
この作品を見ると、樹木の持つ生命力を感じましたし、自分の子どもにも、大木のように強く大きく育ってほしいと思い「樹(いつき)」と名付けたので、子どもと同じ名前のこの作品を見ると、感慨深いものがあります。
 
因みに、家庭の事情(妻に止められ)で、今回、私は購入を断念しましたが(笑)素晴らしい作品です。ただいま こちら で販売中。興味のある方はご一考いただけると幸いです。
 
最初に述べた通り、古美術品の楽しみ方は自由だと思いますし、無数にあります。
 
古美術品には、敷居が高いイメージがありますが、最初は私みたいに、自分と関わりのある書や作品 を見たり、かわいい、面白い、飾りやすいと思う作品 を購入したり調べたりする事で、古美術品を好きになる方法もあると思います。
 
これから古美術品を楽しむ方がもっと増えてほしいと思いますし、皆様それぞれの楽しみ方を是非聞いてみたいです。また新しい楽しみ方や私の好きな作品などあれば、こちらのブログでも、紹介していきますね!