かけじく画題うんちく 【五月掛け ~ 騎馬武者図 源義家】

バイヤーA です。
もうすぐ5月ということで、五月掛けの画題としてよく描かれる「源義家」の図について解説します。
 
【源 義家】(みなもと の よしいえ)
平安時代後期の武将。
八幡太郎(はちまんたろう)の通称でも知られる。
後に鎌倉幕府を開いた源頼朝と室町幕府を開いた足利尊氏などの祖先に当たる。
 
源氏の英雄・源義家は掛軸の画題として頻繁に描かれています。
多くは馬に跨り大弓持ち。
一騎で描かれている時と共を連れている場合もあります。
 
源義家01
 
源義家02
一人で座しているバージョンもありますね。
 
源義家03
掛軸に描かれている侍としては他者を寄せつけ無い程、圧倒的に出番が多いです。
「掛軸の侍=源義家」と思っていただいても良いくらい…。
 
部類の強さを誇った軍神は縁起の良い画題とされ、五月掛けは勿論、「勝運」の験担ぎとして通年掛けられる画題としても床の間に飾られて、日本国民に長年愛されています。
戦前までの時代で掛軸がまだ多くの家にかけられていた頃には、一家に一幅はあったのではないでしょうか。
 
源義家04
五月兜も義家のモデルが基本。一度は見た事があるかと思います。
 
それほど有名で沢山の画家が描いた侍が「源義家」です。
一幅は持っていたい画題の掛軸と言えますね!