こんにちわ。バイヤーA です。
「鬼滅の刃」では鬼を狩る人たちは、剣術の修行を「育手」と呼ばれる師匠の元で励む事になります。主人公の竈門丹次郎もまた、鬼狩の師匠に弟子入りすることになり、その人物がなかなかインパクトがありましたのでご紹介します。
天狗の面を被った老人です!名前は、鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)。
(出典:みんなのランキング)
素顔は決して見せず、常に面を被っているようです。何やら理由は、若い頃に優し過ぎる顔立ちを鬼に馬鹿にされた事が原因だとか。
(出典:逆転いっしゃんログ)
そしてこの天狗爺さんは、自分の元を卒業した子供達に狐の面を彫って「厄除けの面」として持たせています。厳しくも優しい師匠です。
実は、現実世界においても古くから 天狗と狐 は深い縁があり、飯綱山(長野県)の 飯綱権現(飯綱三郎天狗)は、いわばカラス天狗のような姿で白狐の背に乗り、秋葉山(静岡県)の 三尺坊天狗、大雄山(神奈川県)の 道了尊 も同様に、天狗の乗る「白狐」を神使としています。
弊社で取り扱う掛軸においても、山岳仏教・修験道に関わる作品はしばしば見受けられます。
【飯綱権現(飯綱三郎天狗)奥村恭法作】
【三尺坊天狗(秋葉山)】
その他、天狗と狐、それぞれ単体でも勿論描かれており「鱗滝さんの面」と同じように、魔除の効果はあるようです。
【弊社取り扱い商品】
特に白い狐、お稲荷さんは掛軸の画題としても多岐に渡ります。
【河鍋暁斎作】
種類の多い画題は、コレクターの方からも愛されて多くの人に蒐集されています。皆さんも、ご自身の蒐集品に何か一つこだわりを持って集められるのも、掛軸を楽しむ一つの方法としてオススメします!