こっとううんちく【よろけ文様】

これを知ったら骨董探しがより楽しくなる!
スタッフによる骨董うんちく話★
 
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こっとう☆うんちく…その16
 
こっとううんちく
 
【よろけ文様】
 
ぐにゃぐにゃに
ついた呼び名が
あったとは!

 
 
この一見何なのか分からない幾何学文様。
何かの植物なのか?クラゲなのか?はたまたアメーバなのか・・・??
 
これは、よろけ文様 といいます。よろけ縞(じま)文とも。
 
初めにこのお皿の柄を見てしまうとイメージしにくいのですが、元は着物によく用いられる模様で、波打つようによろけた線(波形曲線)が並んだ縦縞模様 のことです。横線は入っていません。
 
これと似た縦縞模様に「立涌(たちわき・たてわく)文」という、2本の曲線の中央がふくれ、両端がすぼまった線が並んだものがあります。
これは、元は水蒸気が立ち上がっている様子を表したもの。
隋などから伝えられた文様を和様化、奈良時代から公家階級の服装に用いられた、有職文様の1つです。
 
突然ですが、『そもそも何で「縞」っていうのか、わかるぅ〜?』
・・・ぼーっとしてると、誰かに叱られそうな質問ですが(笑)
 
「縞」という呼び方にも由来があります。
中世までの日本では 横方向の縞を「段」、縦方向の縞を「筋」と呼んでいました。
室町時代以降、舶来の優れた織物に縞模様のものが多く、南方の島を経由してもたらされたことから、島物の模様 → 縞(しま)模様 と呼ぶようになったそうです。
 
「変わった模様だね」と素通りしてしまいそうなところですが、深堀りすると、人に語れるウンチクが隠されているものですね。
 
 
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