★こっとううんちく【古くから愛され続けてきた石】(うんちくカード掲載)

これを知ったら骨董探しがより楽しくなる!
スタッフによる骨董うんちく話★
 
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こっとう☆うんちく…その27
 
こっとううんちく
 
【古くから愛され続けてきた石】
 
太古より、
あるから”たいこ”
石ではない

 
 
この器の見込みの真ん中に描かれている、お化け(?)のようにも見える白い物体。
こちらは“たいこせき”と呼ばれる石なのですが、”太古”や、ましてや、”太鼓”でもありません。“太湖”石 と書きます。
 
これは、中国の現在の江蘇省と浙江省の境界にある、面積が琵琶湖の約3.4倍にも及ぶ広大な湖、太湖周辺の丘陵から切り出される石灰岩 で、湖水や風雨によって浸食され、くぼみや穴の開いた 奇形の石 のことです。
中国の庭園などでよく見られますし、おみやげ品として複製の置物が売られていたりもしますね。
古くから画題としても好まれてきました。現在では、天然記念物 として国外への持ち出しが禁止されています。
 
一説には、唐代の詩人、白居易(772~846)が発見したとも言われています。
複雑な形状が 仙境(仙人の住む場所)を思わせ、穴はその先に広がる 桃源郷への入り口 のようだということで、道教の思想が重ねあわされたことも、その愛好を広げる一因だったようです。
 
太湖石は、よくお花と共に描かれます。
この器の場合、右に「百花の王」と呼ばれ富貴の象徴とされてきた”春に咲く牡丹”を、左には高潔な美しさを備えた四季の花々「四君子」のひとつ”秋に咲く菊”を配しています。
この2つで「幾”春秋”を経る」などと言われるように、長い年月を重ねることへの憧れ が表されているのです。
 
太古から存在するから”たいこ”石ではないにも関わらず、長寿を祝う吉祥文 ではある。
あ~、ややこしや~~・・・
 
 
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