こっとううんちく【三つ葉のような勇ましきこの文様】

これを知ったら骨董探しがより楽しくなる!
スタッフによる骨董うんちく話★
 
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こっとう☆うんちく…その35
 
こっとううんちく
 
【三つ葉のような勇ましきこの文様】
 
みつはちゃん
勇ましい子に
育ってね

 
 
みつはちゃんとは弊社社員のお子さんで、とてもかわいい女の子。
男女平等の世の中、女の子に勇ましさを求めてもよいではないか!などと”声高”に叫びたいわけではありません(笑)
 
三方向に広がる先の尖った葉を持つこちらの水草は”沢瀉”。(オモダカ・面高)
※三方向と書きましたが、正確にはひとつの葉です。
 
オモダカは、オモダカ科の水生植物で湿地に自生しています。
日本各地の他、アジア~東ヨーロッパと広く分布。夏から秋にかけて白い3弁の花を咲かせ、花言葉は「高潔」など。
こっとう☆うんちくその28で解説しましたコウホネの花言葉は「崇高」でした。
「アスファルトに咲く花のように♪」ではないですが、泥沼に咲く可憐な花に擁く美意識って、共通しているようですね。
 
文様として使われ始めたのは、奈良時代とも平安時代とも。
こちらの器もそうですが、着物などの文様としては流水との組み合わせが多いです。
葉が鏃(矢尻)の形に似ていることから「勝軍草(かちいくさぐさ)」とも呼ばれ、多くの武家の家紋にも使われてきました。
 
☆葉だけで「沢瀉」や「葉沢瀉」
☆葉と花で「花沢瀉」
☆流水や波文とで「水沢瀉」
☆岩とで「岩沢瀉」
☆中央に葉、その両側に5つの花、下に茎を添えたものを「立ち沢瀉」
☆3つの葉で円形を作った「三つ追い葉沢瀉」
などなど。
このバリエーションの多さだけでも、いかに愛されてきた文様だったかが偲ばれますね。
 
みつはちゃんも人生という荒波にもまれ、清濁併せ呑むかのような器の大きな大人になってほしいですね・・・って重いか~(笑)
 
 
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