これを知ったら骨董探しがより楽しくなる!
スタッフによる骨董うんちく話★
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こっとう☆うんちく…その36
【ダイバーシティを象徴する?花模様】
紅蓮華の
ように咲き誇れ!
宝相華
ここぞとばかりに流行りに乗ってしまいました。すみません。
(今更ながら)紅蓮華は、紅色のハス のこと。
「蓮華」はハスやスイレンを指すと共に、蓮華草の略として、ゲンゲ(レンゲ)を指すこともあります。
一方、宝相華(ほうそうげ)は、特定の 実在する花の名称ではありません。
古代メソポタミアの花弁や尖った葉を扇形に広げたような「パルメット」文様や、古代エジプトの花弁が放射状に広がったような、蓮の花とも太陽をかたどったともされる「ロゼット」文様などが、弧線や渦巻線でつながれ唐草文様の起源となりました。
それがシルクロードを経て東方へ伝播していく中で様々なアレンジがされ、中国へは六朝時代(222~589年)に伝播。
牡丹や芍薬、シャクナゲ、芙蓉、さらには柘榴や葡萄など、色々な花や果物の美しい部分が組み合わされ、架空の花模様 が生み出されました。
日本へは、仏教の伝来と共に仏具や宝物の装飾模様 として伝わり、その後食器や衣類などの模様にも用いられるように。
正倉院を代表する宝物のひとつ「螺鈿紫檀五弦琵琶」の背面には、螺鈿と象嵌の技法できらびやかに宝相華が散りばめられています。
「中国の唐伝来の」という意味合いで、唐草や唐花と呼ばれたと思われます。
このように、長い長い時代を経て徐々に形作られた文様なのですが、「宝相華」という呼び方が日本で広まったのは案外新しく、明治22(1889)年の美術雑誌「國華」第3号の記事で、平等院鳳凰堂内の花模様をそう呼んだ ことに始まったのだそう。
( 平等院のウェブサイト )
起源にも諸説あり特定の形があるわけではないため、なかなか端的な説明は難しい宝相華。
皆様それぞれの心の中で、あなた自身の花を咲き誇らせましょう!
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