旅と想像/創造展 @ 東京都庭園美術館
バイヤーKです。
縁の元スタッフ2人(1人は8年ぶりに再会!)と、東京都庭園美術館(白金台、旧朝香宮邸)で開催された旅と想像/創造展に行ってきました(会期終了)。
庭園美術館は今回初めてで、アール・デコ様式の建物、空間自体が美しい素敵な美術館でした。
旅がテーマということで、入ってすぐには朝香宮夫妻の100年前の世界旅行の軌跡が展示されており、現代とは違った昔の優雅な旅の様子を感じることができました。
その後に鉄道関連のコレクターの収集品、現代アーティストによる旅をテーマにした作品展示(〈現代アーティスト〉相川勝/栗田宏一/さわひらき/福田尚代/宮永愛子/evala(五十音順))がありますが、どれも朝香宮邸の雰囲気に溶け込んだ素晴らしい空間になっています。
今回特に印象に残ったのが、栗田宏一さんの土の展示です。
栗田さんは足元の土の美しさと多様性を伝える作品を発表し続けている作家さんで、今回の展示ではコロナ禍約300日で日々採取したひとつまみづつの土をテープで貼り付けた絵葉書シリーズの展示もしています。病的なくらいのこだわり、ひたむきさを持って収集され並べられた土は本当に多種多様で美しいと感じます。
土という足元に当たり前にある物の認識を昇華させられました。またひとつ人生を豊かにしてくれるアートなんだと実感すると共に、私の仕事も誰かを豊かにする手助けができるかもしれないのだということを再認識した日でした。