【買取コラム】何が違うの?鑑定と査定

断捨離や遺品整理そろそろやらなきゃ…
そして師走も半ばを過ぎた今頃なら、大掃除のために物を減らしたい!と、今日もありがたいことにお買取りについてたくさんのお問い合わせをいただいています。
 
さて今回は、そんなお客様とのお話の中で時折起きる、言葉の違いについてです。
 
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お電話口でお客様より「鑑定をしてください!」とお願いされると、私たちは「鑑定は致しかねますのでお査定をさせていただきます!」とお答えすることになります。
 
・・・画面の前のあなた、いま困惑していますね?
 
「鑑定」「査定」 、なんとなく似たような響きのこの2つのコトバ。
具体的に何が違うんでしょうか。
 
まずは私たちのホームページでご覧いただける、こんな掛軸を例にして見てみましょう。
千鳥画賛

(弊社取扱品 : 掛軸<大田垣蓮月>千鳥画賛 こちら にて)

 
依頼人:Aさん
業者側:Bさん とします。
 
この掛軸に対して 鑑定 というのは「署名通り大田垣蓮月が描いたものに間違いないと断定しその証明書を発行します。」ということです。そして鑑定を依頼したAさんは、鑑定料や証明書発行料などをBさんに支払うことになります。
 
対して 査定「大田垣蓮月と署名があるこの掛軸を〇〇万円という評価で買取ります。」となり、査定したBさんが依頼人のAさんへお金を支払うことになります。
 
 
査定評価の段階で、我が社のバイヤーは大田垣蓮月の本物か?どこかの画家が描いた模写か?を含めて吟味しますので、お客様にご説明する際はバイヤーの意見として、これが本物だと思うか否か・出来の良し悪しなどを解説いたします。しかし、そこに科学的根拠などの証明になりうるものは存在しません。
 
掛軸などの日本画に対して発行されている鑑定書のほとんどは、明治大正生まれ~昭和に没した画家のもの。その画家本人の血族や弟子たちが判定をすることができるからです。
 
対して、私たちが得意としている江戸時代の絵画はどうなのかというと、その血筋や弟子は途絶えてしまっていて、誰も証明することができないのです。
 
はたして大田垣蓮月、彼女は何年生まれ・何年没でしょうか?
(答えはぜひ商品ページをご覧ください!)
 
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ではここで広辞苑を引いてみましょう。
 
かん-てい【鑑定】
①物の真偽・良否などを見定めること。めきき。「筆跡―」「審議を―する」
②〔法〕学識経験を有する第三者が、裁判官の判断能力を補助するため、専門的見地からの判断を報告すること。
 
さ-てい【査定】
(金額・等級などを)とりしらべて決定すること。「税額の―」「土地を―する」
 
(岩波書店 広辞苑 第五版より)
 
今読んでみると、ピン!と来ていただけたのではないでしょうか?
 
 
ここまで説明させていただいて、改めて申し上げましょう。
 
株式会社縁では、鑑定はいたしておりません。
私たちが行っているのは、あくまで「査定」です。

 
テレビに出るほどの著名な骨董屋さん、独自の証明書を発行する古美術店、はたまた全国各地にお店を持つ手広い買取り屋さんなどいろいろなスタイルをもつ骨董業界。
 
そのお店さんの魅力も様々ですから、私たちが日々いろいろな骨董品を査定しているように、骨董品や掛軸、お茶道具などの買取を依頼するときには、いろんな業者さんを見比べて、お客様目線でも「査定」をしてくださいね。
 
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あなたの「査定」の一部に私たちもぜひ加えてください!
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