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画家たちが見せたかったもの。その原動力の考察と掛軸の楽しみ方。

画家たちが見せたかったもの。
~その原動力の考察と掛軸の楽しみ方~

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年女のオデ子です。24歳です。永遠に。ピョンピョン♪

 
年賀状2023
 

今日は私が身をもって体験したリアルな日本画の世界を、文字に乗せてお届けします。小説フレーバーでお楽しみください。

 

— 開演のブザー —

 

毎度おなじみキャンプが趣味のオデ子。近年は夏よりも冬のほうが快適でお気に入りだ。
入念に天気予報をチェックし、スノータイヤに履き替え、いざ出発。
大阪からつながる高速道路をいつもよりだいぶ手前で降ろされ、下道を走る。

 

凍結に注意しているためか、どの車も最徐行。
地元民と思しき車を見倣って、慎重にタイヤを転がして進む。

 

やたらと顔を火照らせる暖房が煩わしい。
すこし窓を開けて換気してみたり、エアコンをつけたり消したり。
山が近いせいかラジオの感度が悪く、居心地の悪さに苛立ちを感じ始めた頃だった。

 

民家ひしめく道路を抜け、山と田畑にかこまれた道路に出たとたん・・・

 
 
ブワァッ・・・・!
 
(BGMは是非これをどうぞ:風の通り道 byとなりのトトロ
 
 

吹き抜ける風、目の前に真っ白な景色。
アッという声すら出ないまま、息をのんだ。

雪景色
 

なんだあちこちに立ち上るあの煙は?まさか火事?
いや・・・、煙ではない。
湯気でもないだろう。あんなところに温泉が湧いているという話は聞いたことがない。

 

ああ、木の上に積もった雪だ。
枝の揺れるリズムに合わせて、冬の風がフレアスカートをたなびかせている。

 

しかしこの既視感はどうだ。
そもそも私の人生で積もった雪を見たことなど十指に満たない。数えるのもおこがましい。
そんなわたしが空き部屋の多い脳みその傍らに置いている白い景色といえば、もう、これしかない。

 
雪景山水
 

そうだ、これは雪景山水。大阪の骨董屋へ訳も分からず入社した頃は「なんじゃこの色塗り忘れたような絵は」と思っていたアレだ。

 

心臓が納まっているらしい胸のあたりがムズムズし、なぜか鼻から眉間にかけてジリっと熱を感じる。
吸い込んだはずの息が一瞬詰まり、素っ頓狂と表現する他ないようなおかしな声とともに、思い出したように二酸化炭素を吐き出した。

 

「!・・ッひぃや~ぁあ・・・・」

 

窓を開け冷たい息を吸い込み、土と雪のにおいを味わいながら何度も何度も感嘆の溜息をつき、憑りつかれたようにスマホの撮影ボタンを押す。

 

そのときふと気づいてしまったのだ。
何百年も昔から画家たちが絵を残しているのは、いま私がやっていることと同じなのではないか?

 

五感が捉えた感動を、記憶の中だけでなく誰かに伝えるために具現させたい。デコ丸出しの骨董屋のスタッフが書くような拙い文字ではなく、色も情景も空気感さえもを視覚で伝えたい。いろんな人に見てもらいたい、自慢したい。「私はこんなにも美しいものを観たぞ!」と・・・。

 

なんだ、昔も今も同じじゃないか。かつては画像を伝え残すために技術や知識が必要だったが今は馬鹿みたいに手軽になった、それだけのこと。簡単な話だったのだ。

 

妙な納得を自己満足的に手に入れたあとは、その新鮮で美しい景色を先人たちの目を借りて見ているような、なんとも不思議な感覚だった。

 

— 終幕 —

 
 
 
 

さて、オデ子らしくない物言いはこの辺にして、とにかく思ったことはですよ?

 

「そら絵に残したくもなるわ!!!」ですよ。

 

めっちゃ綺麗やったんです。ほんと。写真に残すの手軽になったとか言いましたけどね、オデ子の撮影スキルじゃ限界ありますわ。あの時見たのとなんか全然違いますわ、写真。

雪景色
 
 

かつて我が社で扱った商品画像で比較してみましょう。ここはサルが近所を走り回ってるので、この絵はもしかしてこのキャンプ場で描かれたのじゃなかろうか。

雪景色
到着してみると入り口もサイト内も見渡す限り雪の中。
大阪でもあまり積もらないですから、そんな積もった雪を見ちゃったりしたら”♪オ~デ子はよ~ろこび に~わ駆~っけま~わり~”ですよ。いつも立寄る薪売りのおっちゃんに「おまえは犬か!」とほんまに言われました。ほんまに犬ってそんな駆け回るんですかね?
足跡
ギュムギュムと鳴る積もりたての雪。踏む感触と音が楽しくて、そこら中に足跡をつけました。
雪に椿
ほ~らもう完全に一致です。
この掛軸もこのキャンプ場で描かれt(略
椿図
昔は現代に比べて刺激や娯楽の少ない時代だったでしょうから、こういう「大自然」によってつくられるエンターテイメントは、私たちの味わっている興奮よりももっとずっと大きかったかもしれませんね。
 
古物に関わる仕事や趣味がなければ、基本的にほとんどの人が掛軸に触れる機会なんて少ないと思います。
 
►先祖から譲り受けたはいいものの、価値があるのかよくわからない。
►遺品整理で出てきたものの、自分は興味がない。
►床の間もないし、飾る場所がない。
►蔵の中に眠らせたまま、重い腰が上がらないでいる。
►掛軸は詳しい人や研究者、鑑定眼がある人のためだけの物だと感じる。
 
そうおっしゃる方、感じる人はたくさんいます。確かに、予備知識がなければ怖い一面を持っているのが骨董の世界。信頼できる骨董屋さんを知らなければ自分の眼を鍛えるしかありません。
 
でも私が気付いたことを踏まえて皆さんに伝えたいことは、
 
そんなの関係ねえ!綺麗なもんは綺麗だし、カッコイイもんはカッコイイんだ!!
 
ってことです。
骨董も掛軸も、一部の博識なオジサンたちだけの物って決まりは無いですもん。
掛軸とはなんぞや?日本画ってなに?中国画ってどんな?油絵とかとどんな違いがあるの?そんな人でも楽しむのは自由!是非手軽にみられる私達のホームページで古美術めぐりしてみてください。
 
 

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<松村呉春>雪景山水図 ※2023.01.12(木)21:07に終了します

<松村呉春>雪景山水図
 

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<大島来禽>雪中山水図

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またね!オデ子でした。