nyanのたてもの探訪

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こんにちは。スタッフのnyanです。
 
突然ですが、私の夢は 「古いマンションを購入して、自分の好きにリノベーションして暮らすこと!」
 
なので、古い建築ですとか、リノベーションしたおうち、施設に目がないのです。レンガ造りや古いコンクリート、はたまた木造の古民家…あ~魅力的です!
 
ちょうど1年前にはなりますが、京都の 新風館 という商業施設がおしゃれに生まれ変わったことをご存知でしょうか?このころは最初の緊急事態宣言が出されていた時期で、私はこの新風館に行きたくて行きたくてうずうずしていました。
 
宣言が解除されてから早速訪れました!
 
エントランス。木とインダストリアルな金網の調和が好み!
エントランス
特にこの中庭は気持ちよかった~。この彫刻は「滴」というそうです。
中庭
隣接するエースホテル京都。アジア初進出とのこと。
エースホテル京都
アートも飾られています。こちらはオープン当時の写真ですので、今は違ったと思います。
アート
こちらから客室でしょうか…?泊まってみたい!
客室
新風館は、元々は1926年京都中央電話局として建てられたレンガ造りの建物で、京都市登録有形文化財にも登録されています。およそ100年前の建物が生まれ変わって愛されていることは、素敵なことですね。
 
歴史のあるものを扱っているという点は、縁のお仕事も同じです。この気持ちを大切に みなさんに長く愛されるものをご提供できれば と思います。
 
そして自分の夢も叶えたい~!

ステイホーム・・・ピンチをチャンスに。

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こんにちは、つめ子です。
 
新型コロナウィルスの感染拡大で、ステイホームがまだまだ続いております。
ここ大阪では、飲食店の休業が続きなんとも言えない毎日です。
 
ステイホーム = 自炊 or テイクアウト
自炊…、続かないですよ…。
 
お取り寄せやテイクアウトなどをスマホで調べまくってたら、広告がそれ関係ばっかりになりますよね。たまに、あまりにもタイムリーな広告が表示されて「どっかで聞いてるん?!」って、スマホの中に誰かいるのかな?っと怪しんでしまうぐらいです。
 
テクノロジーの時代ですね(カタコト)
 
最近はまってるのが「おうちで手巻き寿司セット」です!
某回転寿司屋さんが今年から始めたサービスです。
 
人気のお寿司ネタであるマグロやサーモンをはじめ、たまごやコーンなど好きなネタを好きなだけ包める!家で美味しいお寿司を楽しく食べれるって最高ですね!
 
手巻き、軍艦、お寿司、自由に作って食べれます。
寿司
手巻きの具材を準備しない世の中が来るなんて、めんどくさがりの私にはありがたいです。
 
ピンチをチャンスに変えるアイデア が、様々な業界から生み出されていて、私も負けてられないなー!とパワーもらいます!
 
弊社で取り扱う掛軸や骨董品を、たくさんの方に興味を持ってもらいたい。
社員一丸となり骨董愛とアイデアで、ピンチをチャンスに変えれるよう頑張ります!
 
これからもどうぞよろしくお願いします。
LINE査定も承っております。お気軽にどうぞ↓
 
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展覧会訪問記 – 不思議な絵の楽しみ方

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みなさま、こんにちは。
担当C・Kです。
 
緊急事態宣言下、少しずつ緩和されてきてはいますが、まだまだ予断を許しませんね。
私は、日本画、西洋画問わず展覧会に行く事が好きですが。去年から私が行きたかった展覧会も、み~んな延期や中止に追い込まれています。
 
ここからは、以前私が訪れた展覧会で、今最も印象的に覚えている展覧会と、展示されていた作品についてお話します。
 
かれこれ3年以上前になります。
 
2017年に 『ボイマンス美術館所蔵ブリューゲル「バベルの塔」展』16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて- が、国立国際美術館で開催されました。 
 
こちらの展覧会、はじめは15、6世紀の画家たちが描いた荘厳な宗教画から始まりますが、突然、風刺画のような不思議な版画の数々が出て来ます。
 
特に印象に残った風刺画はこれです。
絵画
『大きな魚は小さな魚を食う』 ピーテル・ブリューゲル1世

(同展覧会図録より)

 
この作品のタイトルはことわざだそうで「強い権力を持ったものは、弱いものを支配し、破壊することができる」という弱肉強食の意味なのだとか・・・。しかし、これは風刺画、これには「権力を振り回しすぎると、最後には立場が逆転する」というメッセージがこめられています。体の大きさに驕り、力任せに小さな魚を捕食し続けた大魚は、ついに小さな人間に捕獲されてしまったと言うわけです。
 
しかし、よくよくこの絵を見ると不思議なモチーフが描かれていることがわかります。作品の左上を見てください。二足歩行の魚が小さな魚を咥えています。
 
これにはどういった意味があるのでしょう?
 
大きな魚の腹から出てきた小魚を労せず確保した『漁夫の利』的な意味かもしれません。
あるいは、二足歩行はある意味人類の象徴ですから、今は捕食者の人類が驕りすぎれば、いずれ魚のように捕食されるようになるのでは?という意味にも捉えられると思います。
 
このように 絵の見方はそれぞれ です。
メインの大魚も「いくら体が大きなものも、知恵のあるものには敵わない」という意味にも解釈できるそうです。また、絵の右上には空飛ぶ魚もいます。これの意味するところはさっぱりわかりませんし、意味はないのかもしれません。
 
この作品が風刺画ではないとしたら、ただ単に、現実にはありえない不思議な世界が描かれています。こめられたメッセージを推測することは重要ですし、楽しいです。でも、絵がわからないという人は、こめられたメッセージを読み解こうとして、わからず、よくわからない絵という感想で終ってしまう人もいます。
 
しかしながら、ただ目の前の不思議な世界を楽しむのも、絵を見た人の特権です。ファンタジーな世界を楽しんだ後、自分なりのこめられたメッセージを考えてみるのもよし、学芸員さんの解説を読むのもよしです。どうせ確かな正解はありません。
 
他の様々な作品もそうです。まずは見て、ただ楽しむことからはじめてみてはいかがでしょう? そうすればきっと楽しく作品を鑑賞できると思います。
 
他の絵については、また機会があればお話したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

書評:「無駄づくり」の人の本、読んでみた。

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こんにちは。大卍犬太(スタッフD)です。
 
突然ですが 「無駄づくり」 ってご存知ですか?
 
藤原 麻里菜(ふじわら まりな)さんという、現在はフリーとして活動されている女性が、頭に浮かんだ不必要と思われるモノを制作し、SNSでコンテンツとして公開しているものです。現在、SNSの総フォロワー数は23万人に迫り、総再生回数は4000万回以上。海外初開催となった2018年の台湾での個展では、2万5千人以上の来場者数を記録したそう。
 
私自身、いつからか覚えてはいないのですが、SNSに時々流れてくる動画が面白いなと思い、フォローしながら楽しんでいたのですが、最近、色々なテレビ番組のコーナーで紹介されるなど、とみに注目度があがってきているようなのです。
 
***
 
「無駄づくり」って例えばどんなの?と思われた方のために、最近バズっていた 「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」 の動画をご覧ください。
 
※以下、動画は YouTubeチャンネル「無駄づくり / MUDAzukuri」より

「こういうシチュエーションあるな~、何とかならないかなって思っててんな~」というような、見る人が少なからず「そうそう、はいはい」と頷ける日々の小さな課題に対して「そこに、それなんか~い」という無駄なものを当て込んで、くすっと笑いに変える。しかも、ちょっと陰キャ目線で、ブラックな動機で作られているところが、何とも言えずクセになるんですよねぇ。
 
ちなみに「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」は、そのブラッシュアップ版が、明和電機のホームページで販売中(こちら にて)ですので、気になった方はぜひ。
 
***
 
1993年生まれということで、まだお若い方なのですが、この「無駄づくり」は2013年からされており、週に最低1つは何かを生み出しているということで、その経験値は想像以上に半端ないのではと思います。
 
特に、ネタ切れを起こさないのか、が気になるところですが、今年1月、そのアイデアの発想法をまとめた著作 「考える術 人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71」 が発売されました。
考える術
 

(Amazonにて販売中。こちら)

 
藤原さんの場合は、無駄なものを作るのが最終目的だとはいえ、そのための最初の一歩は、言葉あそびを考えるとか、常識の逆を考えてみるとか、頭の中での思考錯誤から始まります。それなら誰であっても、何かの企画を考えないと、などという場合にも役立つかも。
 
現にこの本、本屋さんでは今、ビジネス書のコーナーに置いてあるのです。これはもう、読むしかないでしょう!
 
***
 
ここで、その内容の全てを網羅するわけにはいきませんが、気になったものをいくつか・・・。
 
※ネタバレを避ける意味でも、以下の文章は要約で、また、本の中で紹介されているものとは違うアイテムの動画を差し込んでいる場合があります。ご了承下さい。
 
 
■ 日常生活の中の、小さな「ストレス」から考える。
 
「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」も、オンラインだと、飲み会がお開きになるタイミングがなく退出しづらい、というストレスを感じたことから制作に至ったそうです。
 
このストレスが起こるシチュエーション(例えば「朝」「通勤時」とか)を思い浮かべたり、あるいはストレスを感じることになった自分自身の「失敗」を思い浮かべることで、何かが生まれるきっかけになる、とのこと。
 
例えば、お酒に酔ってポエムのようなラインやツイートをしてしまう、という失敗を防ぐためのデバイスは、こちら:

■ 「流行に乗る」のではなく、それに対して湧き起った感情から考える。
 
流行に乗る、というのは誰でも考えることで、それに追随したサービスなどはすぐに出てきてしまうものですが、それに対する「個人的な感情」を元に考えるのはどうでしょうか。
 
タピオカが流行った時、インスタ映えする写真を撮るためだけにタピオカを求めようと、お店に行列する人々に対し、純粋にタピオカを飲みたいと思った藤原さんは、これを使えば必ずインスタ映えが台無しになるマシーンを作り、そんな人々を駆逐しようと考えました:

■ 何らかのテーマに関する感情を思い起こす。
 
流行に対して、のみならず、目の前にある「何か」に対して、自分が今までどんな感情を抱いたかを思い起こします。その感情を、ネガティブ、ポジティブ、モヤモヤの3つに分類。
 
ネガティブなら、それを脱するには、と考え、ポジティブなら、それを持続させたりいつも抱けるようにするには、と考え、モヤモヤなら、それを人とうまく共有するには、と考える。
 
そこで、人の不幸は蜜の味、を実現したのが、こちら:

いかがでしょうか?いわゆる無駄、バカバカしいものを作るためであっても、その根本となる考え方は意外と深いんです。
 
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この「無駄づくり」自体も、当初は、所属されていた事務所の気まぐれな企画から始まったものだったらしいのですが、やめずに続けてきたこと、少しずつでもグレードアップさせていく気概でやってきたことが評価につながり、価値を生んできた。誰もやらない一見無駄に思えることであっても、挑戦すること自体に無駄はない、とインタビューで話されています。(CINRA.JOB の記事 こちら より)
 
とにかく前向きに、考えることをやめない。素晴らしい人生哲学を学びました。
 
「考える術」は、実用的なアイデアを生み出したい方 だけでなく、同じような毎日に辟易しているという方 にも、ぜひ読んで頂きたい一冊です。

冬山を訪ね、雪中山水を想う

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ご無沙汰しております。担当Kです。
 
新型コロナの影響で、なかなか旅行などは、難しい時期ですね。
そんな中、比較的オープンスペースで安全とされる、アウトドア、釣りやキャンプは人気があるようです。
 
私は、釣りもキャンプも嗜み程度には行きますが 冬といえばスノーボード
冬の数か月間しか行けない期間限定、白一色の雪景色は非日常で、毎年、肌寒くなる頃には、ソワソワと胸が騒ぎます。
 
幸い、山の中でのスポーツでかつ、皆さん、ゴーグル・フェイスマスクなどを着用しているので、スキー場でコロナが発生したということは、あまり聞きません。いつもは、仲間と行くことの多いスノーボードも、自粛期間のあいだを縫って、ヒトリで行くことが多かったです。
 
皆でワイワイ、いい滑りができたら「Yeeeeeah!!!」と称えあう、笑顔の絶えない、そんな場所なんですが、仕方のないことですね。
手稲スキー場

(手稲スキー場の最上部へ徒歩でハイクアップして小樽を望む)

 
北海道のニセコ、長野の白馬などは、例年外国人が押し寄せるのですが、去年と今年は、新型コロナの影響で、ほぼゼロ状態。スキー場には悪いのですが、空いているスキー場を堪能させて頂くことが、今シーズンはできました。
 
***
 
前置きが随分長くなりましたが、今回は雪山繋がり・・・雪景色、雪中山水図をご紹介したいと思います。(ちょっと強引か)
 
<大島来禽>雪中山水図(HP297) こちら で販売中。
雪中山水図001
山水図の中でも個人的には、雪中山水が一番好きということもあってこの作品は、とても心に響きます。また、作者は女流画家ということもあり、独自のセンスもところどころに見て取れます。
雪中山水図002
雪中山水の多くは、白(ビャク)を胡粉で塗るのではなく、塗らないことで「白」を表現します。塗らないことで表現された雪、輪郭と背景の境界などを見ると、その画家の表現力が文字通り、表に現れるのだと思います。
雪中山水図003
全体的に柔らかな表現、墨の濃淡によるグラデーションで表現された景色。
モノクロームの画面。その中にすっと際立つ朱色服の人物。
 
こういった差し色を使った、オシャレな表現は、女流画家ならではとも言えるのではないでしょうか。
 
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いくら丼
スープカレー
サーモン、イクラの朱色もいいですね!
スープカレーに添えられた素揚げ野菜の鮮やかさも。(またも力業)
 
景色も良いですが、やっぱり食べ物の魅力も相当に強力です。特に北海道は…。
新型コロナのことが解決に向かって、また皆で笑顔で旅行できることを願って。