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縁の社員が日常で琴線にふれたモノやコトにスポットライトを当てます

その人気はアマビエ以上!?「鍾馗」様

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スタッフの C・K です。
今、新型コロナウイルス除けとして妖怪のアマビエが話題となっていますが、こちらの神様はご存じでしょうか?
アマビエ
掛け軸や屏風などによく描かれる 鍾馗(しょうき)です。
 
主に中国の民間伝承に伝わる神様です。
日本では、疱瘡除けや学業成就、魔除けの効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりします。平安時代末期にはその姿が確認されています。
 
鍾馗の由来は諸説ありますが、もともとは中国の唐代に実在した人物であったとする説が有力なようです。
 
中国、唐の時代、楊貴妃で有名な6代皇帝玄宗がマラリアにかかり床に伏せていました。
 
玄宗は高熱のなかで夢を見ます。
宮廷内で小鬼が悪戯をしてまわりますが、どこからともなく大鬼が現れて、小鬼を捕らえて食べてしまいます。
玄宗が大鬼に正体を尋ねると、「自分は終南県出身の鍾馗という人物である。昔、官吏になるため科挙を受験したが落第し、そのことを恥じて宮中で自殺した。だが時の皇帝、高祖は自分を手厚く葬ってくれたので、その恩に報いるためにやってきた」と告げます。
 
夢から覚めた玄宗は、病気が治っていることに気付きます。
感じ入った玄宗は著名な画家の呉道玄に命じ、鍾馗の絵姿を描かせます。
その絵は、玄宗が夢で見たそのままの姿でした。
 
この時から、邪気除けとして、新年に鍾馗図を門に貼る風習が行われるようになったそうです。
 
昨今、新型コロナウイルスの猛威におびえる私たちだけでなく、昔から病におびえる多くの人々にとって心のよりどころであった神様のようです。

こっとううんちく【フランス印象派の画家に影響を与えたもの】

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こっとう☆うんちく…その11
 
こっとううんちく
 
【フランス印象派の画家に影響を与えたもの】
 
包み紙
読みたくなるサガ
昔も一緒(笑)

 
 
現在でも海外の方に人気のある浮世絵ですが、その人気の原点とも言えるエピソードがあります。
 
江戸時代、日本から西欧に輸出されていた陶磁器・漆器の包み紙には、浮世絵の版画が用いられていました。
1856年頃、フランスのエッチング画家フェリックス・ブラックモンが、梱包材とされていた葛飾北斎の木版画「北斎漫画」を見つけ、その価値を見出し、友人であるモネ、マネ、ドガなどに見せて回ったのだと言います。
 
その独特な構図、技法、色使いは、当時のフランスの芸術界の伝統や閉塞感から、新しい表現法を模索していた画家たちから熱狂的に受け入れられ、「印象派」と呼ばれる一大ムーブメントへと発展していきます。
ジャポニスム(日本趣味)のきっかけが、焼き物の包み紙だったとは!
 
※写真の北斎漫画は印刷の掛軸です。
 
 
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疫病退散!!

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こんにちは!担当のNです。
コロナウイルスが猛威をふるい外出自粛が続くなか早く収束へ向かってほしいと願う日々です。
 
本日はそんな疫病を鎮静化させる妖怪 アマビエ についてのお話。
 
なんとも聞き慣れない名前の妖怪ですが、最近ツイッターなどのSNSで話題となったアマビエチャレンジも記憶に新しく、この妖怪がとても注目されました。
 
アマビエ とは…江戸時代に肥後の海から姿を現し「疫病が流行した際は、私の姿を描いて人に見せなさい」と言って消えたと伝えられている半人半魚の妖怪です。
 
そして今更ながら私もアマビエのご利益を受けるべくチャレンジッ!!
 
↓本家アマビエ
アマビエ

(「肥後国海中の怪(アマビエの図)」京都大学附属図書館蔵)

 
↓私作アマビエ その1
私作アマビエ01
↓私作アマビエ その2
私作アマビエ01
描いてみると楽しくて色んなアマビエ様を追求したくなるのは職業柄でしょうか。
それにしても絵心が壊滅的…
 
皆さんもお家で楽しく気分転換もかねて描いてみてはいかがでしょうか。
 
不安な日々が続きますが、元気に活動できる日のために引き続き今できる事を頑張りたいと思います。少しでも早い収束を願います。

こっとううんちく【市松模様】

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こっとう☆うんちく…その10
 
こっとううんちく
 
【市松模様】
 
イケメンが
模様の呼び名を
変えるとは!!

 
 
現代でもファッションやグラフィックデザインなど様々な方面で汎用されている「市松模様」。
洋の東西を問わず古くから様々なものの意匠として用いられ、日本では古く埴輪の服装にもこの模様が見られます。
 
碁盤の目のように色違いの正方形を配したこの模様は、元は着物の柄として「石畳」や「霰(あられ)」などと呼ばれていましたが、江戸中期の1740年代、イケメン歌舞伎役者の初代・佐野川市松(1722-1762)が、舞台衣装として白と紺の正方形を交互に配した袴を愛用し、その姿を浮世絵師が好んで描いたことから、当時の人気を大いに博し、それ以来「市松模様」と呼ばれることとなりました。
 
アイドルの影響力って今も昔もすごいものですね!
 
 
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お出かけ妄想なおうち時間

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皆様いかがお過ごしでしょうか?担当nyanです。
臨時休業の際にはたくさんの励ましのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
このような状況ですが、皆様の温かさに力をいただいております。
 
(※休業期間が再々延長となり、5月6日までとなりました。
ご理解・ご協力の程、宜しくお願い致します。)
 
私のおうち時間ですが、サブスクで雑誌を読み漁る日々。
時間があるので普段は読まない雑誌も読み、したいこと、欲しいものが増えていきます。
外出ができるようになったら行きたいな~と思った気になる場所をご紹介しますね。
 
それがこちら
京セラ美術館01

(出典:Casa BRUTUS 2020年4月号)

 
京都市京セラ美術館です!
 
↓の建物の中に建物!?な写真に一目惚れしました。
京セラ美術館02

(出典:&Premium 2020年4月号)

 
1933年に開館した京都市美術館をリノベーションし、2020年にオープン予定の京セラ美術館。
こちらの写真は当時は公開されていなかった中庭で「光の広間 天の中庭」として生まれ変わったとのこと。
外の空気も入ってくるオープンなスペースで見るからに癒される!
80年前の建築と現代の建築が融合しているところが素敵ですね。
 
作品は国内外約3600点の所蔵ということで、見ごたえもありそう。
弊社でお取り扱いのある作家も多く、ついつい注目してしまいそうです。
 
3月21日のオープン予定だったようですが、現在は未定のようです。
京都市京セラ美術館のHPはこちら
 
美術館のある岡崎エリアは平安蚤の市や素敵な雑貨のお店もたくさんあり、お買い物や街ブラするのもいいですね。
 
いろいろ妄想が膨らむおうち時間。
今はまだまだ我慢の時期ですが楽しい計画を考えながら過ごしましょう!